昇格=危険度大

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 するとその中の一つにめぼしい物を見つけ、指をさしながらフレイヤさんに告げると、フレイヤさんはその任務の契約書を引っ張り出してきた。 「と言うわけで、この契約書に同意の場合は魔法陣にあんたらのギルドカード置きなさい」  そう言われたので、俺は迷いなくポケットからギルドカードを取り出して魔法陣に乗せた。しかし。 「うへ!?ユズキ君、ギルドカードどうしたの!?」 「え?」  魔法陣に乗せられたカードに目を向けると、そこにあったのは「数の支配者」の二つ名が刻まれたケルブランクのギルドカード。 「あぁ、そういやランク上がってから来るのは初めてだったか」  そう呑気に返事したが、内心、間違ってエデンランクのカードを出したのかと思って焦っていた。 「試験の結果、ケルブランクに上がって二つ名貰ったんだよ」 「えぇ!?そうだったの!?」 「へぇ、一丁前に二つ名ねぇ」  まぁ、そんな事よりも俺としては早く依頼を済ませちゃいたいのだが。 「なるほど、遂に二つ名を貰ったか。ワシの予想では遅い方だが」  背後からウォルフさんがギルドカードを覗き込みながら言った。
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