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「そうだ!今日ユズキくんの昇格祝いのパーティーしちゃおうよ!」
エレナはナイスアイディア! と言わんばかりに手をパチンと叩いた。
「それいいわね」
「うむここを使えばなんとかなるしな」
「いやいや、面倒ですしいいです……」
俺がそう言おうとした時である。たまたま通りかかったガルシアさんが、チラリと俺のギルドカードを覗いたのだ。
「うお!?これピタゴラスのか?お前昇格したんだな!しかも二つ名持ちかよ!!」
ガルシアさんは嬉しそうに褒め称えてくれたありがたい、ありがたいけど声のボリュームが……
ガルシアさんの声、いや雄叫びをきいて、ギルドの一階にいた人すべてがカウンターの方にやってきた。
「うお、俺負けてるじゃん」
「すげー」
「二つ名かっけー」
「チョーイイネ!」
「ヤ ラ ナ イ カ?」
「アッーーー!」
賞賛や驚愕の言葉を口々に発するギルドの皆さん、後半の方々ネタはいいんですよ、阿部さんもお帰りください。
「うむ、昇格祝いしなくてはな……」
「「「うおしゃー!!宴じゃーー」」」
この反応を見て、ウォルフさんは今日、俺の昇格パーティーをすることに決めた。
ギルドの人たちは「宴!宴!」と叫びながらテキパキと準備のためにギルドを飛び出していった。
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