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流石にエレナの格好があまりにも不憫なので、虚数単位(i)を代入してお仕置き終了。
「あー、すっごく恥ずかしかったんだからね!もう二度としないでよね?」
「自業自得だ」
「うぅ……」
「さて、フレイヤさんから内容は……」
俺はポケットに入れられた四つ折りの紙を広げて書かれた内容を確認する。
「ええと、エンシェントドラゴンの肉……」
俺の脳裏になにやらいやな感覚が走った。
「なぁエレナ、エンシェントドラゴンの肉ってどこに売ってるの?」
「エンシェントドラゴンが市場に出回ることはないね」
エレナは顔を引きつらせながら答えた。どうやら彼女も気づいたようだ。
「つまり、討伐してとってこいってこと?」
俺がそう聞くと、エレナは俺の顔を見て苦い表情のまま笑い、
「そういう事なんじゃないかな?」
と、呆れたように言った。
まぁいい、どうせ当初は依頼を引き受けるつもりでギルドに行ったんだから。
「ほかにはなんて書いてあるの?」
エレナに言われたため、俺はもう一度その髪に目を通す。
「えぇと…始祖鳥の肉、シロクダラの実、オリーブオイル」
なぜオリーブオイルだけ入れたんだ。
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