俺と中庭。

3/10
前へ
/290ページ
次へ
「椎葉選考終わったし、丁度昼休憩だから、生徒会室に提出しに行こう」 4限目の授業終了とともに一人離れた席の馨がそう言いながらやってきた。 「一華もそれでいい?」 「うん。善は急げっていうし。それに生徒会室に行ったらハル君に会えるでしょう?」 全く一華はかわゆいのう。 思わず頭をなでなでしてしまった。 「わわっ!?し、椎葉君!?」 「もう!一華お前かわいすぎるぞ!長田先輩が心配するのわかるわ~」 長田先輩に、俺は一華を頼むとこの間お願いされてしまったのだ。 あんな素敵彼氏俺も欲しi…くないッ!彼氏は断じてないっ!! とかなんとか思ってる内に特別棟玄関到着☆ もう、ホント小説って便利だよな。 勝手に目的地まで飛べるんだから。 玄関の用務員さんに説明して生徒会室に繋いでもらった。 電話に出たのは聞いたことのない声の人だった。 ?こんな生徒会役員いたっけ? 疑問に思いながらも用件を伝えると了承の返事。 エレベータを使って5階が生徒会室らしい。 コンコンコン 「「「失礼します」」」 ノックの後声をかけてから入室基本だよな~☆ 入ってすぐにハルが俺達の方へとパタパタ寄ってきた。 「椎葉、一華。それに馨も…どうしたの?」 笑顔で聞いてきたので笑顔で返しておく。 「あのね、ハル君の親衛隊を創りたいと思って。あの、コレ申請書です」 緊張からかつっかえながらも一生懸命説明する一華は可愛過ぎた。 なんか見てて抱きしめたくなる(ry ハルは驚いてたけど、その他の生徒会の先輩たちの賛成の意見に戸惑いながらもうなずいてくれた。 つまり承認された訳だ。 ちなみに隊長は馨。副隊長が一華になっている。 二人には悪いけど、知名度的にも、学園の知識的にも俺は不適格だからな。 一隊員として登録させてもらった。 なにはともあれ任務完了。 その後咲宮先輩に今後の予定や首尾を報告したところで、双子書記からお声がかかった。 「「ねぇねぇ。華ちゃん達はお昼食べたの~?」」 三人顔を見合わせ首を横に振り否定を示すと双子書記はにんまり笑って言った。 「「じゃあ、みんなでランチに行こうよ~」」
/290ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3328人が本棚に入れています
本棚に追加