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暫く見ていなかったけど、いつも通り整った顔だなぁなんて。
髪下ろしたの見たのもしかして初?とか。
今の状況と関係ないことしか思い浮かばない。
「探した、覚悟はできてるんだよなぁ。」
こないだとはまた違った服装で少し戸惑う。
何時もと違う口調も…だけど、その静かな声音は確かに王李先輩のモノで。
パンツにかかっていた手が静かに離れる。
それに気づいてチラリと堂本を見る。
嗤っていた。
俺なんか最初からいなかったみたいに。
その眼は入り口に立つその人だけをみていた。
「その表情だよ、俺が待っていたのは。」
俺の所からは影になって王李先輩の表情はよく見えない。
でも…口元だけは小さく弧を描いていた。
「さぁ、愛し合おう?」
「相変わらず気色悪いな。
一人でテメェのこと慰めてろ。」
…本当に王李先輩なのだろうか。
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