俺と文化祭。

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「うん。だからさ、椎葉ちょっと誰かに護身術くらい教えてもらったら?剣道やってんなら飲み込み早いはずだしね」 馨が素晴らしい提案をしている…だと!? いや、しかし確かにランキングの事といい何が起こるかわかりそうでわからないのが王道。 今回はサンドバックで終わったけど、次何があるかなんてわかるわけがない。 「…そうするわ。誰かそういうの教えるのうまい人いない?」 「わかりやすいのはやっぱ副会長じゃね?」 え? や、それ今一番関わりたくない人だわ。 つかコレフラグか?フラグなのか!? 「他の人で!!」 「?なんで椎葉王李先輩と仲良しなのに~?」 うぅ。 確かにお前ら以外だとよく関わっていたけども!! しかし、今はちょっとムリぽ。 ヘタレだもの。 腐男子だもの。 危険だとわかっていて飛び込むほど俺もバカじゃないんだぜ? とりあえずなんか言い訳… チワワ君の意見を採用させてもらおう。 「ん。今日殴られる前にチワワ君に平凡のくせに生徒会の人達と関わり過ぎだぁって言われたわけよ。 でハルとはもう友達だからアレだけど。必要以上関わるの止めとこっかなって。 確かにこんな平凡が一緒に居たらずっと生徒会見てきたチワワ君たちや親衛隊の人らに申しわけないし…」 うん。うまくまとまったかな? 「ふーん。ま、回避できるに越したことないしな。じゃあ、俺の友達紹介してやるよ」 「おう。それで頼むな」 やっぱいい友達ね。 ひとまずまとまった所で髪も乾き、ベッドに向かう。 「じゃ、一華悪いけど頼むな」 「全然気にしないで。それじゃ横になってくれる?」 言われた通りベッドにうつぶせで横になる。 (!!) スッと一華の細い指が背を通った瞬間鳥肌立っちゃった。 どんだけ俺耐性がないんだ。 「そういえば椎葉君明日どうするつもり?」 明日? あ、文化祭明日最終日じゃん。 「うーむ。できれば参加したいんだけど] 「接客難しいよね。こんな…。それで、担任の白井先生が椎葉には受付をやってもらおうかって」 「おお。それはありがたいかも…じゃあそうする」 「うん」 ニコッと笑う一華に癒されまくる俺。 ・・・こんな体制を長田先輩に見られたら俺殺されそう。 アホなことを考えながら手当してもらった後、俺はハルの部屋へ一緒に帰ることにした。
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