3328人が本棚に入れています
本棚に追加
とりあえずどこで消えたか聞かないと情報なしじゃあ流石に探せないな。
そう思い適当に歩き出した後でどの辺で消えたか確認。
アッキーいわく生徒玄関に辿り着いたところで消えたらしい。
携帯はどうしたかって?
さっきかけたんだけど二人そろって出なかったよ。
多分目の前の萌えに夢中で周りが見えていないんだろうけど。
これはまぁいいか。
で、俺達は玄関に向かっているんだけど、黙っているわけではなく幼馴染ということもあり、気兼ねなく話せるから会話が弾む。
「そういえば、私シィちゃんのクラス私覗いてみたかったんだよね。だからメイちゃん達見つかったら絶対行こうね」
「だな。俺椎葉の友達にも会いたい。ハルっていうんだっけ?現在受け街道まっしぐららしいじゃねぇの」
「そうなんだよ!!てかさっきも教室で会長がハルにちょっかい出してたみたいでさ~」
「えー!!見たかった!!」
「副会長もハル狙ってんの?」
「・・・・・・」
「シィ?」
「シィちゃん?」
今、副会長とか聞こえた。
けど何も言えない。
さっきからみんな気づいてるだろうか?
俺ここまで副会長についてなんも話そうとしてないことに。
そして名前から役職名に戻っていることに。
昨日の今日で気持ち切り替えれるほど俺器用じゃないし、無関心でもない訳なのよ。
さっきなんてクラスの方に来る前に気づいて受付から逃げて隠れてしまった。
あぁ。避けているさ!!
避けれるものは避けるべきだと俺は思うんだよ!!
副会長これは今俺にとって禁句なんだよ!!
けれど相手は俺の幼馴染であり同じく腐っている。
萌え要素があることを敏感に察知し、絡んできた。
「シィ受け!?」
「腐男子受け!!」
「「ktkr!!!!」」
そしてハイテンション。
俺?
テンション下がりまくりだよwww
マジふざけんなっていう。
けどコレが俺じゃなければきっと同じような反応してたんだろうなぁ。
と思うと少し怒りが和らいだ。
最初のコメントを投稿しよう!