俺と文化祭。

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その後はほとんど無言で魂さよなら状態で呆れた二人に手を引かれ歩いていく。 リアルにそういうの聞くとかなり堪える。 まだ高校始まったばっかりなんだけど? 後2年と3分の2近く過ごすんだけど? もうここから逃げ出したいお。 いや、生が見たくて来たんだけど… 自分の身を守ることがまずはじめでしょ!? ハァ。 副会長の事といい、昨日の暴行事件の事といい、ランキングの事といい。 入学早々ついているようでついてないよな俺。 つっきーの発言で落ちていた俺に二人は通りすがりのお店でおいしそうなものを買っては俺にくれる。 うん。少しだけ元気が出たかも… 二人が俺が回復するように母さんたちそっちのけ、萌えをそっちのけて回ってくれたおかげで約束の休憩時間はもうすぐ終わりそうだ。 イヤだけど。仕事放棄なんてカッコ悪すぎるから二人と一緒に重い足取りでクラスへと帰路についた。 受付を変わってくれた高杉に声をかけるとそのまま教室に入るよう促された。 「お前の家族きてるぞ」 え? マジですかwwwwww 俺等探しに行ってたのに?www ガラッとドアを開けるとハルや一華に馨は勿論。 まだ客としていた長田先輩や会長に副会長と楽しそうに話している母さんがいた。 マジかよ。 しかし俺の弟芽衣ちゃんはどうやら不機嫌MAXのようですね。 うんまぁ。芽衣の野郎はアレなんだよ。 「椎葉!!久しぶり!!会えなくて俺すっげぇ寂しかったんだから!!椎葉も当然寂しかったろ?今日は一日一緒にいようよ!! 俺椎葉から離れたくないな」 うん。ブラコンですね。 俺に気づいた芽衣は言いながら俺に抱きついてくる。 で、俺も弟大好きなブラコンだったりするわけで。 当然だきしめかえす。 「うん。久しぶり芽衣。俺も寂しかったしww」 とはいえ、そこまで重症じゃないからな。 普通に家族愛ですから。
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