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「あ、椎ちゃん。元気そうでママ嬉しいわ」
「おう。元気だぞー、久しぶりだなお母様。つか芽衣ちょっと抱きしめすぎ!背中痛いんだが」
「え~?だって久しぶりなんだもん。ぎゅーってしてたいんだもん」
母さんと軽く挨拶をしながら芽衣に力を弱めるように言っとく。
昨日殴られたから痛いお。
丁度芽衣の腕の当たる脇腹もかなりダメージを受けているのだよ。
しかし芽衣は抱きついたまま身長差で上目遣いに俺を見上げ、眉尻下げて悲しそうに反論してきたわけで。
…芽衣はやっぱ受けだよな。
なんて考えてしまう俺は重症ですね。
けど仕方ないと思うんだよ!!
とか脳内で俺会議を開いていたらベリッと芽衣が誰かにはがされた。
意識をリアルに戻してみれば若干不機嫌そうな副会長様のお顔が目に映った。
ありゃま、もう近づかないようにと思ったのに近づかれてるし。
やっぱ視界に入らないようにしないと王道学園のキャラ達には効かないんかね?
コレがいわゆる巻き込まれ系王道ですね。わかりますww
「…お前なに?」
芽衣が不機嫌そうにギロリと副会長を後ろから睨めつけている。
おまけにすごい殺気が飛んでいるよ☆
芽衣たそが可愛くないお。
こういう時って普通に王道副会長なら無視なんだろうけど、この副会長は腹黒くない。
ということは芽衣にちゃんと応えて・・・
「椎葉君。あんまり私の前で他の人と、例え家族といえど必要以上にくっつかないでくださいね?
誰であろうとぶん殴ってやりたくなるので」
ニッコリと素敵な告白をしてくれた副会長たま。
・・・?
あっるえぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?!?
あの副会長が腹黒いだと!?
え!?
えぇっ!?!?!?
でもでもでもでもでもでもでもでもでもでもでもdddddd・・・ゴホッゲホゲホゲホ!!
・・・・・・ムセタww
俺が呆然としていると不意に手を取られた。
お?
暢気に構えていたら抱きしめられ、そして…
「にぃやあああぁぁぁっぁぁ!?!?!?おろっせぇぇぇぇ!!!!」
俺を横抱きに、そう姫抱きにすると副会長は走り出したのだった。
「「「きゃあああぁぁぁぁ!!副会長×腐男子ktkrぇぇぇぇぇぇ!!!!」」」
教室から俺の叫び声を追いかけるように母さんたち腐ったやつらの悲鳴が聴こえた。
俺の仲間がいないだと!?だれか助けろやバカ野郎!!
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