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「にしても気にくわないですね」
また何か言い出したよ。
今度はなんだよ?
もう俺を解放してくれよ。
もう文化祭なんてどうでもいい。
帰ってドラ●エやりたいよ…
とりあえずさっさと聞いてもうさっさと終わらそうっと。
「えー。なにがですか」
棒読みですよ。
「んー?」
「ちょっ!?なんすか!?」
不意に最接近したかと思うと首筋に顔をうずめられる。
エマージェンシー!!エマージェンシー!!
生命にかかわる障害が発生しております!!
今すぐに問題を除去してください!!
俺の中で大音量で警告音が響き渡った。
ヤバいヤバいヤバいやバイィィィィィ!!!!
焦る俺!!
イヤこの状況で焦らない奴なんていないだろ!!
ペロリ…
「にぎゃぁぁぁぁぁぁっぁぁ!?!?!?」
舐め、舐め舐め舐め舐めなめたぁぁぁぁ!?
「むぅ。ハル君の匂いがします…。だから代わりに椎葉君の味を味わって我慢しときますね?」
「NOOOOO!!我慢できてないっす!!ぜんっぜん我慢できてないです!!」
「もう少しくらい…」
「ダメです!!少しも何もないですよ!?何言ってんですかぁぁ!!」
ガラりと音を発てて教室の扉が開かれた。
そして次に冷ややかなマイブラザーの声。
「なにやってんの?」
はたから見たらくっついていちゃいちゃラブラブしてるようにしか見えない俺と王李先輩。
俺死にたい。
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