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「相原、大丈夫かな?」
ハルも相原の表情を見て心配そうに俺に聞いてきた。
この学園の人間関係なんてまだよくわかってないけど、悪い雰囲気だってのは察せれる。
「さっきの自己紹介といい友好的じゃあないよな。不味いパターンかも…。ハル、追いかけてみよう!」
俺は、イケメンでもなけりゃ、正義の味方でもないけど、目の前でヤバそうなやつがいるのを知ってるのにほっておけるほど人間としてダメなやつじゃない…はずだ。
うん。
「!!うん」
俺とハルは自分の荷物と相原の分も掴むと教室を飛び出した。
いや、考えなしに飛び出したけどさ、コレ、ハルが喧嘩強くなかったら逆にヤられてたな。
空き教室に転がるのは、5人の知らない奴らの死体。
相原は、ただただありがとうと泣きながら頭を下げていた。
泣き続けた相原に笑顔が出たのは、ハルの腹がKYにも盛大に鳴ったからだ。
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