俺は傍観者。

俺と学生寮。

ふむ。
でかすぎだろwww

ここはあれか主婦がいるのかwww

失笑しながらサンドウィッチとココアを取り、更に明日の朝用の牛乳を購入。
しようとしたところでさっき会った人に遭遇した。

おお。副会長様ではございませんかwww

俺に気づいた副会長様もおや、と声をかけてきた。

「君はハル君とお昼に一緒にいた…。稲瀬君でしたか？」

名前知ってんのな。
やっぱアレか。会長様方は全校生徒全員の名前を把握してます的なwww

「どうも。こんばんは、副会長様。そうですハルの友達稲瀬椎葉です。もしや全校生徒全員の名前を知ってるんですか？」

「そんなことないですよ。新入生で覚えてるのはＳ組の方たちくらいですよ。会長は中等部や大学部まで把握してるようですが」

会長パネェwww

しかし、腹黒いのかねこの副会長様は…
見た感じの中に黒さが見えない。あ、だから腹黒なのか。

「？稲瀬君」

「うぉ!!ちょ、ビビらさないで下さいよ」

何にビビったかって？
コイツ突然俺の顔覗き込んできやがったwww
フラグなんて建てたくねぇからな。
あれ？こういう時は何でもないように装った方が良かったのか？
俺シくった？

「ああ。すみません。ボンヤリしていたので、まだここに来たばかりでしょう？山奥ですし、慣れない環境は調子を崩しやすいですから。調子が悪いのかと。驚かせたのでしたら本当に申し訳ないです」

………コイツホントに腹黒副会長様か？
普通に優しい先輩って感じなんだけど…
ま、生徒会の人と仲良くなっておいて損はねぇだろwww
むしろ俺得だな。

「いやいや、ボンヤリしていた俺が悪いんで。時に副会長様は…」

「咲宮　王李です」

ハイ？
いや名前は確かに忘れていたが←
なぜ突然名前イベント発生したしwww

「ハル君の友達ならこれからよく会うでしょうし。何より副会長は役職であって私の名前ではありませんから。これからもよろしくという意味でできれば名前で呼んで頂きたいのですが…」

え、この人腹黒じゃなくて健気系？www
ていうかそう意味なら断る必要もないよな？

「わかりました。じゃあ、改めてよろしくお願いしますね？咲宮先輩」

苗字も名前だよな。
大体下の名前で呼べばそれこそフラグ建築完了じゃねぇかwww

「はい。こちらこそ」

ニッコリそう言いながら微笑んだ副会長からは入学式の時のような笑顔に嘘が見えなかった。