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逃げる側がスタートしてから10分後鬼側、つまり俺も行動を開始する。
一華とは絶賛別行動中。
鬼ごっこ開始直後に長田先輩に拉致されてたwww
今頃どこでナニしてんだかwww
下世話っすねwww
さて、俺もゆっくりとキョロキョロと探すそぶりで教室に向かう。
ハルとは30分後に落ち合う約束だからな。
てか、ハルそんなに逃げてられんのかね。
今更な疑問www
ま、どうしようもないからなる様になれ、だな。
そんなことを考えながら階段を上っていると咲宮先輩に遭遇。
なんか俺この人とよく会うな。
「おや。稲瀬君じゃないですか」
「どもッス。咲宮先輩こんなとこいて大丈夫なんですか?」
「?稲瀬君私を捕まえようとか思わないんですか?」
……確かにwww
「いや、ハルと約束してまして。お互いに見逃しません?」
「そうなんですか。残念ですが、仕方がないですね」
……?残念?仕方ない?
なにそれ、俺なんか建ててた!?
咲宮先輩がいい先輩から危険な先輩になってしまう!!
焦る俺だが咲宮先輩の次の言葉でなんだと一気に安心。安全圏へ。
「稲瀬君なら変なお願いごとをすることもなさそうなんで捕まってもいいかなぁ。なんて思ったんですけど。ま、適当なところで適当な人に捕まりましょうかね」
そういうことなら納得。
確かにいくら一般生徒の為にいろいろ考えて作ったからって変なこと頼まれるなんて嫌だろうし、大損じゃないか。
咲宮先輩苦労してんのな。
「すみません。えっと、頑張ってくださいね?」
「!はい。ありがとうございます。それじゃ、また」
俺が多少しおらしく応援すると驚いた後でふふと笑い笑顔で別れた。
いい先輩だよな~
さて、思ったより時間をつぶしていたようで。よく誰も来なかったなぁ。
待ち合わせの時間に差し迫っていたので、再び教室に向かうため足を動かし始めた。
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