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「あれ?まだ来てない?」
珍しいこともあるもんだ。
教室に入ったのは結局約束の時間よりもほんの少し過ぎたころ。
とは言っても3分ぐらいだけど。
何が珍しいってハルがいない事が、だ。
この1週間一緒にいてハルは遅れるどころかモテる男宜しく約束の時間よりも常に早く来ているのがわかる。
やっぱりモテるやつは違うな。うん。
どうせ俺は彼女なんていたことねぇよwww
僻みはダメだな。うん。正しくモテない奴のやること…自分で言ってて悲しくなるよ…
これはもう置いておこう。
えーっと、そう。ハルが約束を破るのがどれだけ珍しいかっていうのだな。
例えば初日にした誘われたからってホイホイ寝ないってやつ。
あれもちゃんとハルは守ってくれてる。
ぶっちゃけさいくら友達だからって自分の生活をごちゃごちゃ言われる筋合いねぇって思うよ。
おまけにさ、ほぼ初対面のやつから言われるんだ普通そんなの知るかって話だよな。
ところがハルはそんな約束もちゃんと守ってくれるんだよ。
つまり言い出しっぺの俺がこの1週間ハルと一緒に寝ている。
別にヤッテねぇからね?
添い寝してるだけだからね?
……コホン。
ともかくそんな天然ユル男には全く見えないハルが約束を破ることに驚いているわけだ。
他にも約束というものに対してハルはヒきそうになるくらいに徹底的なハル。
書いてないけど、ホント些細な約束にもキッチリアイツは答えてるんだよな。
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