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だから一昨日くらいかな寝る前にハルにふと訊いてみたんだよ。
なんでそんなに些細な約束も守ってるんだって、ね。
いやさ、そりゃ約束は守ってなんぼなんだけど、ハルはなんて言うか度を越してるっていうか、約束という言葉に対して潔癖ていうのかな?
ま、とにかく気になったわけだ。
答えは、約束だからって。
守らなくちゃダメなんだよ。
って。
この時はぶっちゃけハルが少しだけ、少しだけだからな!!
うん。まぁ恐かった。
俺はまぁ腐男子だから色んなキャラ知ってるけどリアルにはそこまで濃いキャラいないからさぁ。
知識はあっても、耐性はない訳で。
ハルには、やっぱり傷があるんだ、っていうのを改めて確信させられたその時のハルはこの何日間からかはいつもからは想像できないほどに…
無表情
だった。
うん。そろそろシリアスやめようか。
まぁ、もう少し待ってみるか。
もしかしたら追い駆けまわされてんのかもわからねぇし。
それから5分経ったけどやっぱりハルは来なくて。
もうすぐ新歓終わるぞー
とか呑気に思ってたけど、そこでやっと俺は思い至ったわけだ。
主人公のハルがなんのイベントにも巻き込まれない訳がないって。
いや、アレだ。俺が動いたところで、どうしようもないことだけど。
アイツは俺の友達なんだから。
俺は教室を飛び出して、各イベント発生個所を回りだした。
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