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にしても、ハル苦しそう。
「神先輩、くるし」
「あ、わりぃ。……風紀と稲瀬に聞いた」
会長がハルの訴えに腕の力を緩める。
そして、会長の言葉に場が静まり返った。
「大丈夫か?」
うん。まずやっぱそこ訊くよな。
けど、ハルは何のことかわからないようで、逆に何がと会長に聞き返していた。
それに会長、以下メンバーも戸惑うが会長が遠慮がちに重ねた。
会長…遠慮できたんですねwww
「マワされたって」
この時はまだ俺にも余裕があったんだぜ?
けど、次のハルの言葉にハァ?と思ってしまった。
「そんなことより、殴られたとこの方が大丈夫じゃないですよ~?」
ほらこことか指さしながらへらへらいうハル。
コイツ大丈夫かよ…
唖然とする中一華が一番に口を開いた。
「ムリヤリされてそんなことって…」
ポロポロと涙をこぼす一華を後ろからキュッと長田先輩が抱きしめた。
ナイスです!!←KYですね。サーセンwww
ふざけず進もう。
一華は堪え切れないんだろうな。それを純粋にただ聞く。
「なんで?」
それにハルはいつかの様に表情をなくしただ答えた。
「慣れてるから」
たった一言。
それがなんかまた怖いんだよな。
「慣れ…てる、って……」
「ごめんね。これ以上は話せないかな」
もう表情がいつも通りになってる。
「ごめんなさい。話せるようになるまで待っててくれる?ホントにごめんね」
何を考えてるのかなんて読めるわけがない。
俺心理学者でも、読唇術を習得しているわけでもない、ただの一高校生だからね。
けどさ、心まで見えなくても、心まで聞こえなくても、心まで読まなくてもわかることはある。
コイツ独りにしちゃダメだ。
ギュッと、強く誰かが抱きしめてやってなくちゃ。
そう思って動こうと無意識にしてました。
が、そこはやはりあなたの出番ですよね~
俺が動くまでもなく会長が抱きしめてあげてました。
くそ、萌えるジャマイカ。
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