俺と中庭。

6/10
前へ
/290ページ
次へ
「アハハハ、ちょ、も、無理!!ふ、アハハハハハ」 笑っているのはさっき堪えようと頑張っていた、咲宮先輩。 キャラ崩れまくりですね。 辺りを確認すれば、長い付き合いだという生徒会メンバー、親衛隊の皆様。そして食堂にいたその他の生徒唖然。 としている間も咲宮先輩大・爆・笑! なんか先輩可愛いんすけどwww とりあえず写メっとこwww 俺同様に復活した生徒は携帯片手にキャーキャー言いながら写メったり、動画を撮影し始めていた。 それからたっぷり10分ほど経ってから咲宮先輩復活☆ 「ふふふ、はぁー。椎葉君あまり面白い言動を取らないでください」 言いながらいつもの調子で俺に笑いかけてくれる。だがしかし、俺は血の気が引いていく。 なぜかって? それはなぁ。 なぜか咲宮先輩が俺を名前呼びしているからだ。 今までは稲瀬君と、苗字だった… つまりこれって… 「ヤベ。副会長フラグ建ち始めてる?」 無意識にこぼれた言葉。 眼前にフラッと咲宮先輩が現れた。 「ええ、みたいですよ。椎葉君、私の事は今度から王李で構いませんから」 名前呼びイベントですね!! しかしぜひとも俺以外で発生させて欲しかったDEATH☆ だから俺は全力で断る!! 「そんな恐れ多いこと出来ませんっ!!結構ですから俺の事は忘れて下さい!!」 そう言い切ると俺は食堂を猛スピードで逃走した。 後でよく考えればすぐにわかる。 この行動でフラグは完全に回収されたであろうと。 俺のおバカ!!
/290ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3328人が本棚に入れています
本棚に追加