3328人が本棚に入れています
本棚に追加
「咲宮昼食ってきたのか?」
俺達の会話に割って入ってきたのは現在空気と化していた英先輩。
お。これってテンプレ通りで行けば仲悪いってやつだよな。
修羅場るのかwww
それともついに咲宮先輩の隠されし腹黒が解放されるのかwww
固唾を飲んで俺は静かに成り行きを見守った。
さぁ咲宮先輩どう返す!?
「いえ、まだなんですよ。英はもう食べたんですか?」
普通ーーーっ!?
なにコレ!?
なんかこの学園微妙に非王道要素がたくさんあるんだけど!?
そのあとも普通に同学年の友達な会話が二人の間で繰り広げられた。
やはりリアルと妄想は別次元なんだな…
ガクリと膝をつきながらリアルなんてだから嫌なんだ。
と厨二的な考えに落ちた。
「にしても咲宮お前ついに見つけたんだな。おまけに計画始動し始めてんのかよ」
俺は蚊帳の外で英先輩は俺をチラリと視認してからそう咲宮先輩にふった。
なに?
俺関係あること?
それとも聞いちゃまずい系?
「はい。何とか間に合いまして。2年かかりましたけど…。まぁ、家族は了承済みなので大分問題は解決されてますから、あとはじわじわ詰めていきます。だから、英。もしもの時はまたよろしくお願いしますね?」
普通に話してるってことはとりあえず聞くだけなら問題なしってことかな?
俺はそう思うことにした。
「あぁ。ま、俺は面白そうなものが見れればそれでいいから、せいぜい頑張れや」
そういうと英先輩は立ち上がり俺の頭を最後にポンポンと叩き、またな。と去っていった。
なんだよそれ…
かっこよすぎるだろ!!
俺は数分英先輩の後ろ姿を見送ったのだった。
最初のコメントを投稿しよう!