俺と文化祭。

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『え~、それでは気をとり直させていただきまして。 先程お二人に告白されていた一ノ瀬様よろしくお願いします』 司会者はそうハルに振るが大分無理があると思うwww ハルも困った顔で止まっちゃってるし。 大丈夫なのかね? 『あのう、辞退させてもらってもいいですか? 神先輩と朱鳥先輩の後なんて自信ないし… それにオレ、本気でが良くわかんないんで』 うんさすがに天然でもこれをボケるのは難しいということか。 本気でが良くわかんないって、どんなワケアリだよwww ハルがすまなそうに言うのに司会者は悶え、しょうがないですね。と受諾していた。 司会者変更とかないのかよwww けど、ハルがホッとしてるからまぁ良しとしようか。 『それでは一ノ瀬様は辞退ということで、笑様涙様次よろしいでしょうか?』 『『よくないよう~。ハル君と同じくパース』』 軽いなぁ!? こんなポンポンメインが不参加でいいのか!? 『それに僕涙にしか告白したくないし~』 『僕も笑にしか告白したくないし、誰かに見せたくないなぁ~』 ……正論だが!! 王道としてこれはどうなんだ!? 『ムムムム。お二方が嫌がることをすれば親衛隊が黙ってはいないですな…。 という訳で認めましょう。』 ヘタレめぇぇぇ!!!! ダメだろ!!もっとねばれやぁ!! 『おや、じゃあ次は私ですか』 『はい。まさか副会長様まで…』 それはイベント的にどうなんだwww 若干青ざめ始めた司会者の顔を見て咲宮先輩は苦笑を漏らした。 『ふふふ。心配しないでください。私までイベント崩しをするわけないでしょう。 皆さん自由すぎるのもほどほどにして下さいね? 行事中だからと言って生徒会として節度を持ってくださいよ』 『ふ、副会長様!!』 さすがだ!!咲宮先輩!! 司会者も感動でキラキラオーラを駄々漏れさせてるよ。 『さて、本気ですからね…』 そういうと、少しキョロキョロして校舎の方へ眼を向けた。 ドキッ!今、目が合ったわーー!!www ま、ふざけるのは今くらいにしてしかし誰か目当ての人物がいたのか視線を校舎の方で止めた。 え?咲宮先輩もガチ告白ですか!? 『副会長様校舎に何かあるのですか?』 『ふふ。神達が本気で言ったんですから、私もと思いまして』 えぇ!! うそーーー!! いやです副会長様ーーー!! 響き渡る親衛隊員達の声。 俺達のクラスからも悲しげな悲鳴が聞こえてきた。 咲宮先輩ガチっすか!?
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