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『3年前初めて会った時からずっと好きです。私を貴方の特別にしてくれますか?』
穏やかに切なげに微笑む咲宮先輩に今までのふざけた雰囲気が消された。
表情が、声が本気だと表していた。
ヤバい。
自分に言われた訳でも無いのに心拍数が上がってるんだが…。
顔が熱いっ!
ドキドキしてるし!
もしかして…
コレが恋?
なんてことはないが、咲宮先輩にこんなに思われてる人は幸せだろうなぁ。
親衛隊員達には悪いけど、さ。
『副会長様、お相手の名前をお聞きしても…?』
『すみませんが、ソレはちょっと…。
言われた本人も解ってないと思うんですよね。』
『えぇ!?あんなに想っていらっしゃるのにですか!?』
どこのニブチンだっ!
あんなに咲宮先輩が想ってくれていると言うのに!
『まぁ、今までアプローチしてこなかったので…。
でも、このイベントを機にいこうと思っているので。
覚悟して下さいね?』
妖しげに微笑む咲宮先輩はとても艶やかだった。
きゃーーーーーー!
うん。
きっと学園中の人が今咲宮先輩に惚れたな。間違いなく。
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