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「ふごっ!」
「何してんだこのタコ」
腹に長田先輩のおみ足が綺麗に入りました。
ですよねー。
腹を押さえしゃがみこむ俺の背を心配そうにさするのは噂のハル。
「大丈夫?今いい感じに入ってたように見えたけど…」
「ありがと…。ん。何とかだいじょぶだ」
若干涙目になりながらハルの方を見てそう声をかける…けど。
「いいわ!!萌える!涙目gj!いい演出をしてくれるじゃない!椎葉君素敵な彼氏じゃないの。あんなに否定したら可哀そうよ?
ツンデレもいいけど、あまり否定しちゃうと誤解を生むわよ?」
だから誤解です!!
「……何の話してたの?」
眞子さんの様子を見ながらハルが俺に訊いてきた。
「ハルと毎晩寝てるだろ?その話したら…」
「あぁ。この人椎葉と同種っぽいもんね。この人が腐女子さん?」
なに。同種っぽいって…?
ねぇなにそれ。
ハルの言い回しに疑問を持ちつつもうなずいて誤解を解いてほしいとお願いしてみた。
「誤解されたままじゃイヤ?」
悲しそうにそういうハル。
……これなんてフラグ?
「うん。イヤだな」
とりあえず冷静に返すとそっかぁといつも通りヘラっと笑いながら眞子さん達に説明してくれた。
アレ?
俺ハルにいつフラグ建てたんだろ…。
つか意外と冷静な俺に俺自身ひいた。
ハルならアリだと思ったのか、ただの勘違いだと思ってなのかは後でいくら考えても自分でもよくわからなかった。
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