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なぜだぁ!!と悶悶としていると咲宮先輩はくすくす笑いながらこの後時間が空いているかと聞いてきた。
「なんとも…。俺学級委員長なんで、いろいろ仕事ありますし」
「そういえばそうでしたね。ふむ、では副委員長はどなたですか?」
「え?あっちで接客している高杉ですけど」
「彼ですね。すみません高杉君少しいいですか?」
俺が高杉の方を指さすと手招きをしながら咲宮先輩はそう声をかけた。
どうするんだといわんばかりに見つめると副会長権限は有効に使わなくては、ね?
と黒い笑顔で言われてしまう。
そういや俺といるときあんま見ないけど、この人は腹黒副会長でもあるわけだ。
と、痛感しました。
そして、やってきた高杉にこれから1時間ほど俺を連れて行くからと話していた。
勿論高杉の答えはOK。
というか生徒会にNOを出せる生徒なんて一部を除いていないでしょ。
さっき頼んだ抹茶を飲み干すとそれじゃあ行きましょうかと俺の腕を掴み歩き出した。
いやいやいや。
「ちょ、咲宮先輩。一応ハル達にも一言声かけといていいですか」
「あ。すみませんそうですね。お友達にくらい説明しとかないと後で困りますものね」
とりあえず暇そうにしていた馨に咲宮先輩とちょっと行くからとだけ声をかけて後で、ハル達にも伝えてくれる様にお願いしといた。
で、どこかの教室にやってきたんだけどさ。
入口に副会長親衛隊以外の侵入を禁ずって、貼ってあるんですけど…
そんな張り紙無視して咲宮先輩は自分のカードキーをピピッととおして開けた。
「!!咲宮様」
「副会長様!!」
教室には何人か生徒がいたけど張り紙的に副会長親衛隊員の人達でまず間違いないよな。
「お!王李じゃん。と?あれ、そいつ外部の…」
スゴクフレンドリーに話しかけてくれる先輩だなぁ。
にしても親衛隊とはいえ咲宮先輩呼び捨てでいいのか?
とりあえず自己紹介しとくかな。
「ども。初めまして、稲瀬 椎葉です」
「おお。君が噂のwww俺は外村 志朗‐ソトムラ シロウ‐。副会長親衛隊隊長を務めてるんだ」
親衛隊長!!??
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