俺と文化祭。

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「なんていうか…ここは健気な人しかいないんですか?」 「健気だが腐ってるぞ?後、俺はただ襲われないように親衛隊に入ってるだけで王李の事何とも思ってないからな」 つまり外村先輩以外は基本健気腐男子受けということか。 でも、咲宮先輩の好きな人の事についてはほかの人達も知ってての事なのか? コレちゃんと認知しててじゃないと面倒になるのが王道クオリティだぞ。 「ここの隊員たちは健気受けなだけあって穏健っていうか、引き気味なんだよなぁ。俺的にはどんどん口説いていくとか、押せ押せなのがいいんだけどさ」 「私的にはだからこそこの親衛隊の皆さんと仲良くしていたいという気持ちになるんですがね」 健気のなせる業か。 そういや、許可のない人達とかも咲宮先輩位になると当然いるよ…な? 気になることはすぐ聞いて解決するべきだよな♪ 「非公式の親衛隊っていうか、ファンクラブとかはないんですか?」 「あぁ…あるんだよな。こいつらが問題なんだけどな」 「えぇ。親衛隊と違って過激な方たちが多いんですよね」 ふむ。障害はつきものってか。 でも、半分くらいは咲宮先輩の恋を応援している、または見守ってくれてるってことなんだよな。 いい人の周りにはいい人しか集まらないのかね。 「ま、いざとなったら体を張って守りますから、問題ないですよ」 ニコッとそう男前な発言を俺にしてくれる咲宮先輩。 俺が女だったら惚れてるからな。 こんな一途な先輩を見てると本当に俺も応援したくなる。 「咲宮先輩!俺にできることがあったりしたら言ってくださいね? 俺なんかに頼らなくても大丈夫だとは思うんですけど、できる限り、後輩として、腐男子として先輩の恋のお手伝いさせてもらうんで!」 そして一番近くで……ムフフ腐。 俺の発言に驚いた顔の後はい、ぜひよろしくお願いしますと咲宮先輩は笑顔で返してくれた。 この笑顔を…イヤ、黒い方でもいいからぜひぜひ噂の相手にしてあげてほしいな~www 腹黒副会長攻めの腐男子受け…いいなwww そういや… 「相手はノンケなんですか?」 これって結構重要だよな。特に腐男子相手だとさ。 「ええ、彼はノーマルですね。攻略難しいとは思うんですが私には彼以上なんていないんです」 マジ、咲宮先輩一途だわ。
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