第一章 出逢い

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それから、ある日の木曜日。 毎週恒例の全校体育で、オレは卓球をしようと、体育館の二階に上がった。 すると、一年生が居たから、話掛けてみた。 ここで解ったのは、唯一の女子と眼鏡を掛けた男子は15歳、一年生の中で二番目くらいに背の高い男子は17歳、一番背の高い男子は解らないww オレは、体育が終わる寸前に、訊いてみた。 ただの、興味本意。 「ねぇ、幾つなん?」 すると、背の高い男子は答えた。 「君と同い年だよ」 ……はぃ? 今、この人、何て言った? 初めは「そうなんだー」感覚で聞いていたけど、あとになって、気になった。 何で、この人… オレの年齢知ってんの…? 定時制は、その世代の生徒だけじゃなく、大人も通っている学校。 だから、二年が皆、16から17だとは限らない。 それなのに、どうして…オレの年齢が…?
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