優しい雨

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どれほどの時間が経ったのだろう。 いつの間にか本降りの雨は霧雨に変わり、先程までは暗く空を陰らせていた雲の隙間から、太陽の光が一本の筋のように差していた。 日の光に煌めく細かい雨粒がひどく幻想的で、思わず見惚れてしまう。 そして、いつの間にか目の前には遊歩道の出口が見えていた。 俺は緑に包まれた通路から抜け、開けた場所へと踏み出していく。
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