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「発音がちげーよ、“サヴァイバル・トゥルーリー”だ!」
北條は子供の声で笑った。
声変わりしていないのかと思うほど、甲高い声だ。
従業員がこちらを見る。
隼人はますます耳と顔が赤くなっていくのを感じた。
「き、きた、北條(きたじょう)。会場に行こう。待ってたんだよ、誰か来るの」
「ほお、オレが来るのを予知してたか。さすがは“ラプラスの霊人”だな!」
「違うって!」
「おーい、北條に風見~」
数人がロビーに現れた。
皆ビシッとしたスーツを着こなしている。
隼人はそれを見ると、自分のスーツ姿が似合っているかどうか不安になった。
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