912人が本棚に入れています
本棚に追加
「お前何で帰ってきたんだよ!」
こんなことがばれたら面倒くさいことになる。
「少し黙れぼけ。ほら、あんた地図読むの好きだったでしょ」
「ああ、そうだけど」
だから何なんだよ。とにかくこいつをとっとと出ていかせないと。
「おい、そんなことより早く行「だ、だからさ、あのね…」
俺の言葉を遮りやがった。
もう1度同じことを言ってやろうとした時、彼女は何かを決心したような顔になったかと思うと俺を指差し、大きな声でこう言った。
「パーティーになりなさい!!」
「はい?」
一瞬何がなんだかわからくなった。
「えっ、ちょ、どうゆう、えっ?」
一旦落ち着け俺!
「だ・か・ら、あんた地図読むの好きだから魔王城までの道わかるでしょ?」
「お、おう」
「私道わからないから、仕方なくパーティーに入れてやるって言ってんのよ!し、仕方なくね」
あの冗談を真に受けたのか、すごい奴だな。
最初のコメントを投稿しよう!