プロローグ

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「お前何で帰ってきたんだよ!」 こんなことがばれたら面倒くさいことになる。 「少し黙れぼけ。ほら、あんた地図読むの好きだったでしょ」 「ああ、そうだけど」 だから何なんだよ。とにかくこいつをとっとと出ていかせないと。 「おい、そんなことより早く行「だ、だからさ、あのね…」 俺の言葉を遮りやがった。 もう1度同じことを言ってやろうとした時、彼女は何かを決心したような顔になったかと思うと俺を指差し、大きな声でこう言った。 「パーティーになりなさい!!」 「はい?」 一瞬何がなんだかわからくなった。 「えっ、ちょ、どうゆう、えっ?」 一旦落ち着け俺! 「だ・か・ら、あんた地図読むの好きだから魔王城までの道わかるでしょ?」 「お、おう」 「私道わからないから、仕方なくパーティーに入れてやるって言ってんのよ!し、仕方なくね」 あの冗談を真に受けたのか、すごい奴だな。
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