プロローグ

7/10
前へ
/111ページ
次へ
「いやもう入ってるし」 「えっ、おま、えっ」 いつの間に入ったのか。それよりも何のためらいもなく勝手にするんだな。 「おい、いつの間にしたんだよ!」 「窓から出たとき」 ―村人がパーティーになりました― どこからか音楽が流れたような気がした。 「おいぃぃぃぃぃぃ!!俺はまだ入るなんて言ってないぞ」 「あんたがパーティーに入ってやってもいいとか言ったんでしょ!」 「いやだからあれは冗談で」 「ああもううっさい黙れ」 「ごめんなさい」 やっちまった。いややられちまった。これからどうすんの俺。魔王と戦うの?村人が?勝てるわけねぇ。 「何で村人がパーティーに入れるとか知ってるんだよ」 こんなことしか言えない俺は情けないと思います。 「勇者の教科書に小さく書いてあった」 持ってないから知らないや。
/111ページ

最初のコメントを投稿しよう!

912人が本棚に入れています
本棚に追加