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ピアノをまじまじと見てから、懐中電灯で足元を照らしてから側面に回る。
中腰になってから少しして立ち上がった。。
「あー、やっぱり」
そう言うと葵は酷く複雑な表情を浮かべた。
その様子に菜穂子と間中は揃って首を傾げる。
「なんか分かったのか結城姉?」
「これ自動演奏機だよ」
「自動演奏機?」
間中と違って、菜穂子は露骨に残念そうな顔に変貌した。
その言葉を聞いて、残された廊下メンバーが部屋に入ってくる。
「く、くだらんなりよ! やはりそのようなオチなりか!」
「どう言う事なのかな? かな? 」
「自動演奏機……まあ、ピアノプレーヤーとか自動演奏ユニットとかは、演奏者が居なくとも設定次第で自動伴奏が出来る機械だよ。ほら、真下を見て見なよ、それにこの電源コード」
口をもごもごさせている太田の疑問に、葵は懐中電灯をピアノの下に向けて答える。
そこには配線コードが、そのまま真下に懐中電灯を当てると微妙に機械らしきものが見えた。
「真下から見上げた時のみ、突き上げシリンダーが見えるよ。かなり旧式を付けた見たいだから、演奏曲のディスクが接触不良を起こして夜になった見たいだね」
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