結婚します!

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昔から、美人なお姉ちゃんばかり可愛がられてきた。 4歳のとき 新しく買ってもらった白いワンピースを着たお姉ちゃんが、くるりとその場を回る。 フリルがついたすそがふわっと広がって、花が咲いたよう。 「お母さんありがとう。大切にする」 その後、お姉ちゃんはワンピースにカレーをこぼし、カレーのシミがついたワンピースは後に私が着ることになる。 7歳のとき 七五三のお祝いをしてもらう。 写真はピンクのドレスを着せてもらった。 特別扱いされているようで嬉しかったのだが…… 家に帰って千歳飴を食べていると、お母さんとお父さんはアルバムをめくる。 お姉ちゃんの七五三の写真を見ている。 「このときのお姉ちゃんは可愛かったわね~」 そこには、7歳のお姉ちゃんが小首をかしげて笑ってる。 同じドレスを着て。 いちいちあげるときりがない。 いつもいつも、お姉ちゃんばかりが可愛がられる。 置いてけぼりになった気分だった。 お姉ちゃんより愛されたい。 お姉ちゃんより幸せになりたい。 なのに、なぜ私だけ幸せになれないのか? くやしい。
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