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「まぁそれだけやったら分からんと思うから詳しく話たるわ」
ポリ公が少しため息ついて言ってきた
いい。さっきのことを思いだしたので、わいは顔に出しながらそう思った
でもポリ公は安藤を捕まえたことがとても嬉しかったのか、わいの顔色なんかを一度も見ずに話してきた
「まず、安藤に果たし状を出したった。果たし状だしたら安藤は絶対来ると思ってのう」
‥‥‥正解だ
果たし状は安藤にとってラブレターみたいなものだ
だから安藤は果たし状を渡されるとすごく嬉しそうに指定された場所に飛んで行く
でも腹が減っていたらゆっくり飯を食ってくる
よう分からんやつだ
「それで待ってたら、30分ぐらい遅れて来やがった!
まぁでもきてくれたのが嬉しかったから許してやろうと思ったとき安藤は俺らと目があった瞬間いきなり殴ってきよった
一人は犠牲になったんや
でもそいつのおかげでしっかり安藤の目の前でグラビア写真集を見せることができたんや
そしたら俺らが思った通りや
安藤は鼻血出してぶっ倒れよった
それでさっきワッパかけてみんなで笑ってよろこんでたんや」
長い説明やったけどわいはしっかりわかった
こいつらもアホと言うことだ
こんな作戦を考える暇があったら違うことしろやと思う
まぁでもポリ公にとっては安藤は末期ガンみたいなものだから取り除けたことはすごいことだなとも思った
「じゃあもう安藤連行するんかいな」
小鉄がわいの頭の横から顔を出して言った
「‥‥‥‥」
「おいもうそろそろいくぞ」
後ろからポリ公が仲間に言った
「っお!もう行くらしいわ」
わいと小鉄は嬉しいと言っているような顔でそうかと同時に言って安藤を見送った
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