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‥‥‥安藤 力也や
「お前ら逃げるぞ!」
竹ちゃんが叫んで校舎の中に入っていく
わいらも竹ちゃんに続いて校舎の中に入って行った
校舎の3階の教室に入った
そこには誰もいなかったし窓から校門が見えて、完璧な位置にたどり着いた
そこから校門をチラチラ見ながら竹ちゃんの話をきいた
竹ちゃんが言うには‥‥‥
安藤は高校生で、ポリ公をどついたのは中学生、もう罪は無いと言う裁判長の判断で次の日つまり今日釈放された
でも安藤はブタ箱(鑑別所)にいれられる事がだいっ嫌いだ
たとて半日でもブタ箱にいれられた事はかなりの苦痛だった
そんなストレスをためた安藤がする事は決まってる
ストレス解消にどれか適当な組を選び、それで決めた組を潰して血祭りにあげる
これが安藤がするストレス解消法だ
でも安藤が組を選ぶなんてそんなめんどくさいことはしない
じゃあどうするかと言うとわいと小鉄の出番だ
当然わいと小鉄は絶対いやだ
強いやつがおる組を見つけるまで探させられる
だから今安藤はわいと小鉄を探している
そんな話を竹ちゃんから聞きながら、わいと小鉄はゾッとした
そして窓から顔を少しだして校門のあたりを見た
「清春~!小鉄~!出てこんかい」
わいらはビビりながら隠れてまた窓から下を覗いた
「うわっっ!!」
わいは思わず声をあげた
安藤と目が合ってもうたからだ
いくら3階でも安藤の場合は意味がない
それはむかし安藤が街の商店街を堂々と歩いてたときだ
1人の男とぶつかった
いつもの安藤なら怒ってその男を半殺しにするけどその日安藤は機嫌が良くてその男は助かった
でもその男は安藤と100メートルぐらい離れたときに「チッ」っと舌打ちして安藤のどでかい背中にメンチをきった
その瞬間
安藤が振り返ってその男と目が合った
そのあと男は安藤に半殺しにさせられ、それから安藤の姿をみたら嘔吐するようになった
安藤はどこだろうが自分になんかあるような目で見られたらすぐ気づく
その通りや
わいがこっちくんなよと思いながら安藤を見るとすぐ気づかれた
顔を窓からすぐに離したけど多分いや、絶対場所がわかられた
わいと小鉄は隠れる場所がなくて教室の隅にへばりついた
するとすぐに安藤が乗り込んできた
そしてわいと小鉄はすぐ見つかり首根っこ掴まれてめっちゃ低い声で
「探したで~、組潰しに行くど」
わいと小鉄は思わず泣きそうになった
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