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「普通泣いてるヤクザあんなボコボコにするか?」
「いや安藤やったらあれが普通やな」
「そやな~」
「しかも最後にヤクザが付けていた代紋取って『これ違う組に売ったらいくらすんねんコラ!おい聞いとんのかワレェ!はよ答えんかったら池にしずめるど!!』メチャクチャな事いいよったな」
「恐ろしいよな」
わいと小鉄はこの街で一番古い“リッキュウ”と言う喫茶店で茶をしばいていた
この店は見た目は悪いし中の造りも悪い
だから周りからみたらカビのはえた犬小屋みたいに見える
けどこの店はなんか居心地がいいと、この街の不良どもはよく立ち寄る
それは多分この店の店長“ちーちゃん”がいるからだとわいは思う
自称18歳、けどどこからどうみても70過ぎのババアにしか見えない
でも不良やヤクザからはすごく好かれている
わいもちーちゃんの事を好いている
「どないしたん?昼間っから暗い話しとるのぉ」
この人がちーちゃんである
なんかあったらすぐ話かけてくれる
「ちーちゃんきいてぇなあの安藤のアホにヤクザしばくのつきあわされてん」
「ほぉそれはつらかったのぉ」
ちーちゃんは安藤の事をよく知ってる
なんせ安藤のかあちゃんのお姉さんにあたる人だからだ
安藤のオムツもかえた事がある
だから安藤はちーちゃんには頭が上がらないらしい
「おっ!良いこと考えた」
いきなり小鉄が大声で口にした
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