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(答)金田哲
ダイイングメッセージとして残されたEとFの文字
警察は日本語入力の方の文字に着目するが、『は』と『い』
全く意味を為さない。
事件に進展はなく、一人の警察官は一旦家に帰ることにした。
荷物を鞄に詰め込め、再び署へ向かおうとする警察官
彼は息子に挨拶だけしとこうと息子の部屋を開ける。
そこに事件を解く大きな手掛かりを見つける。
息子が化学の教科書を広げ、勉強していたのだ。
一見、普通の勉強だが、彼の目にある物が止まる。
――周期表だ
ローマ字で表された化学記号。
警官は息子の手から教科書を取り上げ、ある文字を捜す。
「あった」
そして漸くそれを見つけた。
何で今までこれに気づかなかったのだろう。
EとF……
FとE……
FE……
Fe……
鉄だ!!
容疑者の中にも『てつ』という名前に入る奴が一人いる。
警官はすぐに署に戻り、その考えを上司に説明した。
その事により、警察は金田哲の身の回りを重点的においた調査を開始した。
結果、数日後に彼の仕出かした犯罪だった事が特定される。
その推理を疲労した警官は上司に褒められるのであった。
めでたしめでたし
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