第七問 ダイイングメッセージ4⃣

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(答)伊赤真 ベテラン刑事雪中は皆がそれをダイイングメッセージと思う中、ただ一人それが犯人によって書かれた物だと、一瞬にして気づいてた。 被害者は即死していて、命を絶たれた心臓への傷以外、怪我がないのだ。 『あか……』 と血でメッセージを残せるわけがない。 となるとこれは犯人によって書かれた物と言う訳だ。 犯人がメッセージを残す理由 それは誰かに向けたメッセージか、自分に目を向けられないために残した偽のダイイングメッセージ。 この両者のうちのどちらか…… 『あか』が誰かに向けたメッセージとは思えないので、この場合は後者だろう。 しかし、分かるのはそこまで…… 容疑者全員の名前に『あか』が入ってるため、犯人が注意を逸らすには不十分なような気がする。 それとも犯人は別にいるのか……? 悩む雪中刑事の横で新米刑事が突如口を開く。 確かこいつはこの前、キーボードに残されたダイイングメッセージを解いた奴だ。 「犯人は伊赤真ではないですね」 新米刑事はダイイングメッセージを読み解いたのか、容疑者から『伊赤真』を取り除く。 新米刑事に取ったら何気なく、言った言葉だが、これに雪中は食いついた。 あれが犯人によって残された偽のダイイングメッセージなら、犯人はあのメッセージで表せない人物だからだ。 つまり、この新米が根拠を持って容疑者から伊赤真を取り除いたなら、自らに言わせばそいつが犯人だと断定出来るからだ。 「何故、伊赤真ではないと断言出来る?」
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