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「じゃあ、今年の学校祭のクラス責任者は佐原と木俣でけってーい!」
マズイ。
ひっじょーにマズイ。
「みんな拍手!」
ナイスだ!みたいな感じでされる拍手。
先に言っとく。
あたしはよくも知らない他人と長時間一緒にいれない。
というか、いたくない。
例外は家族とただ1人の親友のみ。
あ、親友のお兄さんはそのまた例外。
親友の誕生日プレゼントを一緒に2人で買いに出掛けに行ったことあるくらいだけどね。
さてと、余談はこれくらいにして本題に入ろうかと思う。
先ほどの担任の絶望的な発言により、あたしの気分は最低最悪。
心なしか、クラスメイトたちの視線も同情的だ。
学校祭のクラス責任者、とはそのまんまの意味。
今現在は6月。
そして1年間のなかでのビッグイベントである学校祭は8月。
…真夏に開催されるだけでもうっとおしいのに、あたしはその責任者とやらに抜擢されてしまった。
なんせあたしの名字は、木俣<キマタ>。
ちなみに下の名前は、かみる。
珍しい名前だとよく言われるけど、もうそれも慣れた。
かなしいことにあたしの名前は先ほど、担任の口から発せられてしまった。
クラス責任者、なんていう立派な名前は、ホント名ばかりで、ただの面倒役。
「…最悪。」
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