第2章 とりあえず平凡崩壊。

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ボソッと言ったあたしの言葉は、未だになりやまない拍手でかきけされた。 そりゃね。こんな面倒役を引き受けてくれたあたしは、観音様あたりにでも見えるんだろう。 ま、面倒役を宛がわれたのはあたしだけじゃないんだけどさ。 みんなやりたくないけど、絶対誰かがやんなきゃいけない。 あー、サボりたい…。 とか思うけど、変に真面目な性格だ。頼まれたことは大体断れない。 あれだよ、人生損するパターンのやつ。 そのうち借金の肩代わりとかやっちゃいそうだもん。 なぜか昔から面倒役を押し付けられがちだが、今回のはあたし史上一番やりたくなかったもの。 だから去年は逃げたのに。
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