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カーテンの隙間から射す陽の光でいつも俺は目を覚ます。
あんな機械の不快な音で目を覚ますのが癪に障るのもあるが…
「ん~。」
今は俺の腕の中で気持ち良さそうに寝るこいつを…
俺が起こしてやるのが日課だからだ。
てか俺より先に起きられるのが嫌なだけなんだけどな…。
紗由が目を覚ました時一番最初に見るのが俺でありたいから…
ただそれだけの事だ。
「紗由…。」
俺は紗由の頬に触れながら紗由の名前を呼んだ。
「ん…。」
紗由は少し泣きそうな顔をしながら俺に腕を回し抱き付いてきた。
その動きのせいで紗由の胸元まで白い肌が露になった。
「…。」
朝っぱらからそんな姿見せんなっつ~の…。
それでなくても男の朝は…
はぁ~
「紗由…起きろよ。」
紗由が俺の家に泊まり続けて3日…
一度たりとも紗由はすぐ目を開けた事がない。
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