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「退院したら是非家に来てくださいね。」
「はい。ありがとうございます。」
親父は紗由に挨拶をするとすぐに帰って行った。
「…いいのか?あんな事言って。」
俺は紗由を見ながら言うと
「…言っちゃダメだった?」
紗由は笑みを浮かべたまま俺を見上げてきた。
「…ホントにいいのかよ。」
「…じゃ止める?」
紗由は少し悲しそうにそう言ってきた。
「…紗由の事はマジで好きだ。他の事考えらんねぇくらい…。俺の中紗由でいっぱいだ…。今までこんなに好きになったのも…夢中になったのも…紗由が初めてなんだ…。でも…ホントに紗由の事守ってやれるのか…紗由の事幸せに出来るのか…自信持てねぇ…。」
俺は紗由の左手を掴んだまま…
思っていた事を口にした。
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