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紗由…
祈るような気持ちで紗由を見ると…
…!!
ゆっくりと紗由の目が開きだした。
「…紗…由…。」
紗由は天井を見たまま目だけが左右に少し動くとゆっくりと瞬きをした。
「…紗由?」
俺の声が聞こえたのか紗由は少しだけ俺の方に顔を傾けてきた。
「紗由…俺が…分かるか…?」
情けないくらい微かに震えた声で問い掛けると…
「…けん…たん…。」
今にも消えそうな声で…
微かな笑みを浮かべて俺の名前を呼んだ。
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