奇跡と誓い

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頭が真っ白だった… 目を開けてくれた事も 俺の名前を呼んでくれた事も 笑いかけてくれた事も 全部が幻に思えて… 気付いたら不覚にも涙が溢れてた…。 紗由の手を握りしめたままでいると 紗由はゆっくりと手を伸ばし俺の頬に触れてきた。 「…紗由。」 紗由は俺を見たまま何かを訴えかけてるかのように… ずっと…涙を溢れさせながら笑いかけてくれていた。
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