102人が本棚に入れています
本棚に追加
『けんたん見てみて~。』
『ん?』
紗由はキッチンから声をかけると皿を手にして歩いてきた。
『可愛いでしょ~?』
紗由は楽しそうに笑いながら俺の目の前に皿を出してきた。
『旨そうじゃん。』
紗由が見せてきたのは何かのキャラクターで作ったピザだった。
『違う~。可愛いでしょ~?』
俺の感想が不満だったのか頬を膨らませながら俺を見てきた。
『紗由の部屋にいたぬいぐるみのやつか?』
『うんっ。』
紗由は嬉しそうに笑うと皿をダイニングのテーブルに乗せた。
『もうお昼できるよっ。』
そう言うと紗由はキッチンに行きいくつか皿を運んできた。
ソファーから立ち上がりテーブルへ行くと色とりどりの野菜が乗ったサラダにキャラクターが描かれたピザ、何かのクリームスープにグラタンが並んでいた。
『…ホント料理のレパートリー凄いな。』
椅子に座りながら言うと
『美味しくなかったらどうしよう。』
紗由は笑いながら俺の向かいに座った。
『いただきまぁす。』
紗由が作る料理はどれも旨かった。
どの料理も色とりどりで見た目で食欲をそそられる。
しかも紗由自身が少しの量を色んな種類食べたがるからいつもテーブルには料理の種類が多かった。
最初のコメントを投稿しよう!