奇跡と誓い

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『けんたん見てみて~。』 『ん?』 紗由はキッチンから声をかけると皿を手にして歩いてきた。 『可愛いでしょ~?』 紗由は楽しそうに笑いながら俺の目の前に皿を出してきた。 『旨そうじゃん。』 紗由が見せてきたのは何かのキャラクターで作ったピザだった。 『違う~。可愛いでしょ~?』 俺の感想が不満だったのか頬を膨らませながら俺を見てきた。 『紗由の部屋にいたぬいぐるみのやつか?』 『うんっ。』 紗由は嬉しそうに笑うと皿をダイニングのテーブルに乗せた。 『もうお昼できるよっ。』 そう言うと紗由はキッチンに行きいくつか皿を運んできた。 ソファーから立ち上がりテーブルへ行くと色とりどりの野菜が乗ったサラダにキャラクターが描かれたピザ、何かのクリームスープにグラタンが並んでいた。 『…ホント料理のレパートリー凄いな。』 椅子に座りながら言うと 『美味しくなかったらどうしよう。』 紗由は笑いながら俺の向かいに座った。 『いただきまぁす。』 紗由が作る料理はどれも旨かった。 どの料理も色とりどりで見た目で食欲をそそられる。 しかも紗由自身が少しの量を色んな種類食べたがるからいつもテーブルには料理の種類が多かった。
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