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Kside
んっ…
もう朝か…
あれ?
ここは、太輔の部屋…
そういえば、昨日は太輔の家の前で泣いてしまって…
それから…
太輔に抱きかかえられて…
「んんっ… もう朝?
あっ!
宏光。おはよ。」
「ううっ…たいすけ…」
太輔の優しい笑顔を見たとたん、気がゆるんで、涙が溢れ出てしまった。
「宏光。ごめんな。
俺、お前に我慢ばっかさせてたな…。」
僕を優しく抱えこんで、太輔がつぶやく。
僕はまた、太輔の甘い言葉に酔ってしまいそうになる。
(太輔ばっかり、そんな甘い言葉で、僕を酔わせるなんて、ずるいよ… 僕だって…)
「太輔…
これから先、ずーっと、ずーっと、
僕だけを見て。」
end...
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