私のターン………ドロー!

6/9
前へ
/32ページ
次へ
「やぁやぁ我が父よ。」 「やぁやぁ我が息子よ。」 これがいつもの挨拶。 変わっているのは仕方無い。 父は筋金入りの変人である。 更に筋金入りの変態でもある。 「副会長じゃない人に案内してもらったのか?」 「あったり前田のクラッカー」 「古いから。ネタ古いから。」 知ってらぁ!そんなことぁ。 「取り敢えず、カードくれればいいからさ。早くください。」 用件だけ言うと、 可愛げないなぁとか言いながら黒光り()するカードを引き出しから取り出した。 「はい。生徒会がもってんのと同じやつね。成績無駄に良くてよかったね。」 何がだよ。 「ありがとーごぜーます。」 不貞腐れながらも カードを受け取った。 「困ったことがあったら、いつでも連絡していいからな。」 … 「ありがとう。パパン。」 捨て台詞っぽくない捨て台詞を吐きながら理事長室を後にしました。はい。 無駄に広くて居心地悪かったわ…狭いは正義です。 「もう終わったのか?」 「はい。…次は職員室ですね。また案内お願いします」 「…はい」  
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21人が本棚に入れています
本棚に追加