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間があって、
カズミの背後から、ピーンと、安全ピンが今抜かれたような不気味な音。
(え、今更?)
カズミが背後を振り返る。
と、同時に、
「一三四ゼンジ、早く手榴弾を投擲しろ!!」
総員に遅れをとったゼンジは、慌てて手榴弾を投げようとして、それを取り零す。
「早く投げろ!!」
教官が、ゼンジに駆け寄るのが見えた。
離れた教官の足では、手榴弾の爆発に間に合わない。
判断したカズミが、ゼンジに向かって駆けた。
安全ピンを無くした手榴弾は、地面に向かって落下する。
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