第3章:空からの訪問者

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30分前― 「ふわぁ~、よく寝た」 まだ眠い目をこすりながらカーテンを開けると、朝日が差し込んで来た。 「眩しっ!」 もう春が近付いているせいか空気もポカポカと暖かい。 久しぶりにバイトも休みだし、買い物にでも行くかな そんな事を考えながら、紺色の少し伸びた髪を後ろでくくりながら、朝ごはんの支度をしようとベッドから降りようとした時だった。 突然目の前が光出したかと思うと、緑色の髪の少女が空から降って来たのだ! 一瞬、何が起きたのか分からずそのままの状態で固まっていると、目の前の少女は俺に気付き、いきなり肩を掴んだかと思うとまくしたてる様に話しかけて来た。 「ねぇ、此処って地球? 地球だよね?」 は? 何当たり前な事聞いてんだ? ―*―*― 一方… ちゃんと地球に着けたのかな? それとも、失敗してまた変な所に飛ばされちゃったのかな? 取り敢えず火山じゃなかったから良かったけど此処は一体何処なんだろ? 今いる場所が何処なのかを確認したかった僕は、目の前の男の子にまずその事を質問した。 ―*―*― 何訳の分かんねぇ事言ってんだ? っつーか、コイツ頭大丈夫なのか?じと目で睨んでいると、少女はもう一度同じ事を聞いて来た。 「あの、此処って…あ!もしかして言葉が通じてないとか? 一応相手の身体には触れてるから通じてるはずなんだけどなぁ~」 更に訳の分からない事を言っている。 地球?と質問したり、言葉が通じる通じないはまだしも、相手の身体に触れると…ってコイツは魔法使いか?
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