第3章:空からの訪問者

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怪訝な顔をしながら更に睨み続けていると、 今度は身振り手振りでジェスチャーを始めた。 このままでは、俺が何か答えるまで永遠に続けるだろう。 「はぁ~」 あまりにしつこいので、仕方なく答える事に。 「地球だよ!」 「ホント!?」 そう答えると、 俺が言うのと同時に少女は喜びながら俺に抱き付いて来た。 「ちょっ!オマ…離れろ! 何抱き付いて来て!?」 少女はしばらくきょとんとしていたが、にっこり微笑んでこう言った。 「もしかして、恥ずかしがりやさん?」 「………」 ちっがぁ~う! そういう問題じゃないだろ!普通、初対面でいきなり抱き付いて来る奴があるか?しかも「嬉しかったからつい」とかなら分かるが… ってあ゙ぁ~もぉ~っ! ツッコミ所満載すぎて、もはやどう切り返せば良いのやら ってそれよりも、よく見るとコイツ… 「ってかオマエ…何で裸なんだよ!?」 いきなりの、あまりに不思議な現象に、おかしな言動を取る少女に、びっくりしすぎて気付くのが遅くなったが、よく見るとコイツ上半身裸だったりする。 「あ、暑くて、さっき脱いだ服、持って来るの忘れちゃった」 「………」 や、普通暑くても服は着てるモンだろ。 裸ってどうよ。…その…目のやり場に困るし… 「ってゆーか、オマエ名前は?何処から入ったんだよ?」 あまりにも挙動不審になりそうだったので、目線を逸らして話題を変えてみる。
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