第3章:空からの訪問者

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「僕の名前はフェル! お兄ちゃんの実験で地球に飛ばされちゃったんだ。 でも、無事着いたみたいで良かった♪ また火山とかだったらどうしようって思ってたから。」 「飛ばされた?」 どういう事だ? 「うん、僕、マーラム星から来たんだよ!」 「は?」 「♪」 「………」 「♪」 「それ…本気で言ってんのか?」 「うん!嘘じゃないよ♪」 はぁ~ 有り得ねぇ~ 「俺、夢見てんのかも。 すっげぇ頭痛ぇ~…」 ん?夢? 「あ、そっか! コレは夢なんだ!」 きっとそうだ! 「って事で、おやすみ」 ZZZ… コレは疲れが溜まったせいで見た悪夢なんだ。そう思い直し、俺は再び眠りに付く事にした。 「あ、ねぇねぇ! そう言えば、此処って地球のどの辺りなの?」 再び眠ろうとする俺に話しかけてくるフェル 「…」 「お兄ちゃん、1ヶ月は迎えに来れないって言ってたしなぁ~。」 「…」 「出来ればそれまで泊めてくれると嬉しいんだけど…」 「…」 「…って、聞いてる? ねぇってばぁ~」 「…」 ブチブチッ 「だぁ~っ!! もぉ~っ、ウルサイっ!!」 分かったから静かにしてくれ ・ ・ ・ ―そして今に至る .
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