第3章:空からの訪問者

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「それはどうやって知ったんだ? オマエの親父さんからか?」 「うん、100年前…あ、25年前にパパが地球に辿り着いた時に友達になったって人から色々教えて貰ったって言ってたよ。 だから、相手に触れると言葉が通じたの」 ん?ちょっと待て 「さっきも思ったんだが、触れると…ってどういう意味だ? そういうエスパー的能力が備わってるのか?」 「エスパー? …よく分かんないけど、理由はこのピアスのおかげ♪ お兄ちゃんの発明品で、 出会った事がある人や動物は全て登録されてて、例え身に付けてる本人が言葉を知らなくても相手に触れると言葉が通じる様になるんだ!」 「便利だな、それ」 「うん! マーラム星近辺の星々の言語は全て詰まってるから住民は皆身に付けてるよ♪」 「ふぅ~ん」 キラリと輝くピアスを眺めながら、実に発展した星なんだな等と考え、想像してみる。 が、今までの会話でまた1つ疑問が浮かび上がって来た。 「おい、ところで親父さんが地球で暮らした場所って日本だったんだよな?」 「うん」 「じゃあ、登録されてる言葉は日本語だけか?」 「えっと、英語も話せる友達だったらしいから、英語も分かるよ」 「………」 それって、英語と日本語以外を使ってる国に辿り着いてたらヤバかったんじゃあ… ある意味運良いな、コイツ。
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