第3章:空からの訪問者

8/11
前へ
/362ページ
次へ
暫くして 「あ、そうだ! 無事着いたから、お兄ちゃんに連絡取らないと♪」 何かを思い出したのか、パソコンの様な物を開き始めるフェル。 …が、 「………」 取り出した場所が、彼女自身が身に付けていた手の平サイズのポーチの様な物から。 あんな小さな鞄から、あんな大きな物を?ドラ○もんの四次元ポケットか? ピアスといい、鞄といい、どこまでハイテクな星なんだよ! 等と心の中でツッコミながらも興味があったのでしばし眺めている事に。 しばらくの間見つめていると、画面に映像が映し出された。 映ったのは男性。 多分コイツが兄と呼んでいた人物だろう。この星ではコレがファッションなのか…兄貴にも変な耳が付いている。 「お兄ちゃん、 地球に無事着いたよ! 今回の実験は成功だね♪」 そう言いながらフェルが微笑んでいると、画面に映った男性は何かを喋り始めた。 さっき言っていたピアスのせいか、触れられた訳では無いので今度は何を話しているのか全く分からない。 …が、横にいるフェルの表情を見て、おそらく俺にも迷惑が降り掛かるだろうなという予感がした。 「おぉ!無事に着く事が出来たか。それは良かった。 だったら、ついでだ しばらく…そうだな地球で言う1年位の間、そこの少年の世話になって、地球の事を色々調べて来てくれないか?」
/362ページ

最初のコメントを投稿しよう!

76人が本棚に入れています
本棚に追加