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「えぇ~っ!?
ちゃんと着いたよ?実験成功したよね?」
「あぁ、だが父さんから得た情報だけではまだどういう星なのか分からない。
なんせ、マーラム星より何倍も大きな星らしいからな。
もっと沢山の情報を収拾して、何時でも気軽にそちらに行ける様になるのが私の理想なんだ」
「むぅ~」
「何て言ってるんだ?」
「地球で1年間暮らして、いっぱい勉強してこいだって
此処でお世話になりながら…」
は?
何で俺が?コイツの?
この非現実的現象を受け入れただけでも凄いと思うのに、更にコイツの面倒を見ろと?
マジで有り得ないんだけど…。
不服そうな顔を全面に押し出して睨んでいると、そんな俺に気付いたのか、一瞬チラリと視線だけ寄越して満面の笑みで、
「じゃ!そう言う訳で、そこの少年によろしくな!」
そうあっさりと一言だけ発して画面から姿を消した。
「ちょ!おいっ!」
俺が反論する間もなく…。
…マジ有り得ねぇんだけど。
がっくりうなだれていると、彼女は申し訳なさそうな顔をして俺を見つめて来た。
「ゴメンね、お兄ちゃんいつも一方的で。
でも、あんなだけど優しい所もあるんだよ?」
何処がだ!
普通可愛い妹を1人置き去りにするか?
しかも最後のあの笑顔!
絶対最初からあぁするつもりだったに違いない!
ん?待てよ?
「そう言えば、オマエ空から降って来たよな?
同じ様に帰る事は出来ないのか?」
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