Chapter -追憶-

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「はあっ…はあっ…ま、待ってよ兄ちゃんっ…!」 「なんだ?壬晴、もうダウンか?」 「ち、違っ…兄ちゃんが…早…い、だけなんだよ…はあっ」 「それはないな。俺、クラスで平均くらいだもん。」 …嘘だ。 実際は、クラスでもトップ3には入る筈だ。 中学二年生でもわかる。 仲の良さそうな兄弟の話し声と駆ける音が道に響く、平日の朝。
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